2009年8月12日水曜日

藤子・F・不二雄大全集「ドラえもん 1」

店頭に並んだものとやっと出会えました。ひょんなことから全集が出ると知り、ゆくゆくはレイナちゃんとルイちゃんにもいいかな~と思っていたんですが、私の方が夢中になってしまいました。

私が覚えている「ドラえもん」との出会いは小学3年生くらいのころでしょうか。本屋で立ち読みした単行本と、後で買ってもらった「コロコロ」。その本屋さんは今はもうありません(笑)

今回の全集で、数十年ぶりにそのスタート部分、ドラえもんと「のび太くん」との出会いを読んだんですが、こどもの頃とは違った衝撃を受けました。

「ドラえもんと「セワシくん」が「のび太くん」に対しこのまま生きていった場合の将来を見せるんですね。大学受験の失敗、就職できない、ジャイ子との結婚、起こした会社が全焼、100年たっても返済不可能な莫大な借金、「セワシくん」のお年玉50円。「のび太くん」の不幸をこれでもかと見せつけます。そして「運命は変えることができるんだよ。」という殺し文句。

こどもに対する強烈な植え付けですね。でもこれは大切なモチベーションになりえると思います。

「のび太くん」の困難・課題に対し、ドラえもんが「こうすればいいんだよ」と発想の転換たるアイデアを提案、しかもそれを実現する便利な道具を出してあげて、一挙に解決。一方で新たな問題が発生します。すると初めの課題設定は妥当だったのかどうか、アイデアに過不足がなかったのかどうか、二人は考えます。いつものストーリーですが、こどもの頃のワクワク感に加え、また別の見方で読むことができます。

お勧めします。

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