2009年8月25日火曜日

藤原和博・宮台真司「よのなかのルール」

「成熟社会を担う「市民」を誕生させるための教科書」

ここに掲載してあるのは学校の先生や親が教えてくれなかったいくつかのテーマの、知識と現状認識、これからどのような社会をつくっていくか共に考える素材。こどもだけでなく大人にも学ぶところの多い本です。

理想だけでなく、いや理想すら議論してこなかった中学・高校時代に、このような知識を学べていたらと、今、振り返ると心底思います。

もちろん、学校でなくてもいろんなところで学んでいくんですが、「社会」に出て行くための必要最低限のことは「義務教育」で知的トレーニングを積んでおくことが、その人にとっても、社会にとっても有益かと思います。
  • なぜ人を殺してはいけないのか
  • 大人、子ども、その境目はどこに?少年をとりまく犯罪とルールの関係
  • あなた自身と犯罪の危ない関係
  • 大人はなぜ「接待」をするのか
  • 1個のハンバーガーから世界が見える
  • 自分の家から日本が見える
  • 仕事とキャリアを考えると人生が見えてくる
  • 性転換をめぐる、男と女としあわせのルール
  • 結婚と離婚と子どもをめぐるルール
  • 自殺から見える社会 ある監察医のつぶやき
  • 意味なき世界をどう生きるか

目次の大項目ですが、いろいろな切り口で知識と問題提起がされています。この本が書かれてから10年あまり。さあ、自分はどう考えていこうか。こどもにどう伝えていこうか。

0 件のコメント: