2008年2月29日金曜日

ふたりの時間

土日にルイちゃんと二人で遊ぶという機会はなかなかありません。いつもそばにはレイナちゃんがいるからです。仕事が休みの今日は私と三人で幼稚園に向かいました。お迎えまでの時間、ルイちゃんがパパを独占できる時間です。私もルイちゃんを独り占めということですね。レイナちゃんと「イぇーイ、イぇーイ!」とハイタッチをし(これがお別れ時の習慣です。)ルイちゃんと二人で幼稚園をでました。「ルイちゃん、パパとふたりでどっか行こうか。」「ママは?」「お出かけの準備をしているから、まだママはこれないよ。ふたりでどこかに行こうよ。」「うん、行こう!」「どこがいい?」「えーとねー、回る滑り台があるところ。パズルがあって、絵本もあって、、、」「どこだっけ?」「わすれちゃった、あそこ」「ロケットハウス?」「そう、ロケットハウスに行こう!」ということで行ってきました。

歩いて10分くらいでした。ルイもかなりの距離を平気に歩くようになりました。ときどき、抱っこ!というときは、少しだけやってあげます。ログハウスに入ると、すぐにロープの網を上り始め、2階から滑り台で滑り降り、パズルのところに走っていって、9から12ピースのパズルを7枚やり、マットの上でお相撲を3番やり、紙芝居を3つ(よだれの話、ウンチの話、魔女の話)やり、テラスでボール投げ、ボール転がし、かけっこ、追いかけっこ、ごろごろ、フラフープをやってるところで、ママがやってきました。「おなかすいた~」というので最後に「輪投げ」をやって外にでました。

パパとママに手をつながれたルイちゃんはうれしそうに歩いています。途中、ケーキ屋さんに立ち寄り、ひな祭りのケーキを予約し、お昼を食べました。レイナちゃんのお迎えまで、タリーズでコーヒーを飲んでいると、さすがにルイちゃんは眠くなり、幼稚園までパパの抱っこで寝ていました。一人をしっかりと相手にしてあげる時間は必要ですね。次はレイナちゃんだね。

2008年2月27日水曜日

さようならの時間

昨日の夕方、バーバと、その妹のおばさんが家に寄ってくれました。午後のスイミング教室の帰り道で電車ごっごをしている最中、レイナとルイにママから通告?されました。「しゅっしゅっぽっぽ。しゅっしゅっぽっぽ」といって運転手気取りだったルイちゃんはそれを聞いて「しゅしゅぽぽ、しゅしゅぽぽ」と走り出しました。一刻も早く家に帰りたいようです。レイナちゃんは「やったー!」と叫び、ルイの後を追って走り出します。

楽しいときもアッという間です。「そろそろ帰るね~。」と言った瞬間、レイナちゃんはかなしそうな顔になり、目が涙ぐんできます。ろくにさよならも出来ずにお別れしました。その後、レイナちゃんは号泣です。

以上がママから聞いた話です。私が帰宅したのはちょうど号泣の後半でした。「レイナちゃん、どうしたの?」と聞くと、「あのね。バーバが帰ってしまって寂しかったの。ジージが来てくれなくて泣きたくなったの。」とか言って、また号泣です。最近はいつもこんな様子です。しっかり慰めてあげました。

ちなみに、「じゃまたね~」と言ってアッケラカンとしていたのはルイちゃんでした。

2008年2月21日木曜日

2度目の映画館

幼稚園が休園ということで、お友達と一緒に、2度目の映画館に行ったレイナとルイちゃん。今回は「アース」です。動物たちがたくさん出演するとはいえ、食べられる!死んでしまう!と、レイナには初めての刺激です。ママから聞いた話です。雪の中に凍りついた動物を食べている動物を見て、「レイナと同じことをやっているよ~。」「何をやっているの?」「雪を食べてるの!」飢えで倒れてそのまま目をつぶり死んでしまったクマを見て、「はははー、寝ちゃったよ~」わかっていて目をそらしているのか、わかってないのか?面白いです。一方のルイちゃんは、いい子で見ていたそうですが、「あっ、ぞうさん!」「あっ、キリンさん!」と大声で話していたそうです。翌朝、レイナちゃんがらくがき帳に出演した動物の名前を書いてくれました。ほおじろざめ、ほっきょくぐま、ぞう、きりん、らいおん、ちーたー、くじら、、、、。

2008年2月19日火曜日

「はだかの王様」

日曜日、児童会館で「はだかの王様」の劇をみました。

ママと分担して、開場30分前には片方が入場の列に並び、片方がおにぎりのお昼を食べて開演直前まで遊んでおく、というのが最近の習慣です。今日の劇はすぐに満席になってました。しかし、今日の劇の内容は、5歳児と3歳児にはちょっと難しかったようです。レイナはなんとなくという感じがしないでもないですが、ルイの方は、「パパ、王様が裸になってたね。おもしろかったね!」。予想どおりの反応でこちらが面白かったです。

一方で、劇自体は本当によくできていて、演じる方々がとてもすばらしく、これを無料で見ることができるというのは、すばらしいことだと思います。文化・芸術に経済格差があることは事実ですが、せめて子供たちには、文化・芸術にフリーにアクセルできる政策を実施してほしいものです。映画や美術館、演劇、展覧会といったイベントに対しては、政府・自治体は支援を行い、子供は無料で見ることが出来るといったことをぜひ行ってほしいです。たいした事業費ではないし、その効果は将来の日本に絶大です。かつてパリに行った時、ルーブル美術館の見学が18歳以下は無料!と聞いて絶句しました。子供時代、こんなところにただで一日中すごせるなんて、、と思うと夢のようです。道路ばっかりつくっていてもだめですよ。

その後は、閉館まで、いつもの工作です。絵の具でのお絵かき、紙の本やカゴづくり、プラバンづくり、楽器遊びをやりました。

図書館の帰り道

土曜日の夕方、レイナとルイと三人で図書館に行きました。閉館時間まであまり間がない時刻だったため、借りていく本を探索するので終わってしまいましたが。ルイちゃんもしっかり歩けるようになり、昔に比べると本当に助かります。でも二人とも時々、「だっこ!」といいます。「ちょっとだけだよ」と言ってだっこしてあげるとうれしそうに甘える姿がまだまだ赤ちゃんです。「レイナ赤ちゃん~。」とからかうと「赤ちゃんじゃない!レイナちゃん!」といってしかられます。

デパートで、「和紙あそび展」に遭遇しました。和紙人形、和紙造形、折り紙でつくった作品が数多く展示してあります。レイナとルイは目を輝かして見入っていました。A,B,Cといったアルファベットの旗をもった人形のパレード、非常にリアルなお神輿、お正月の家族団らんの風景、盛り付けをしている女性、おかしなポーズやかっこよくポーズをとる江戸時代の人々、平安人形、そしてお雛様。二人は会場を駆け回ったり、じーっと見入ったり、思い思いに楽しんでいました。何を考えているんでしょうか?

デパート出ると、外は夜です。月が光り輝き、星が瞬いています。「お月様が追いかけてくるよ!」とルイ。「本当だ!」とレイナ。「今日はお星様がよく見えるね。いくつ見える?」「18!」とレイナ。「3つならんでいる星があるでしょう。その上下の4つを結んだ形をオリオン座というんだよ。」「ふーん!」とレイナ。わかったかな?いつものように影踏みをしながら帰りました。

2008年2月16日土曜日

伊東乾「ケダモノダモノ 調教と傷心のアメリカ」

アメリカのノースキャロナイラ、ファイアットヴィルにある陸軍基地フォートブラッグでのアメリカ兵へのインタビューを中心に、イラク戦争の尖兵となる若者や街の人々の心境、彼等に対する意識の潜在にまで入り込む「調教」、そしてアメリカ人のメンタリティといっとことを著者が感じるままにまとめ上げられたルポルタージュです。

それにしても、インタビューを受けた人々の、それぞれの苦悩はあるとは言いながらも、アメリカ政府の論理をしっかりと内面化し、「国家」の命ずるままに立派な「兵士」になっていく様は異様というか無残な感じがしてなりません。そんなんで本当に人を殺すんだ!という感じです。メディアや政府の情報や論理に対しては、微力ながらそれぞれの頭で、またそのネットワークで対抗してかないと、本当に足元をすくわれるような気がします。一方で、フツウの市民が合衆国憲法を大事にしている姿が印象に残りました。また、アメリカ独立戦争、フランス革命で有名なラファイエットと縁があり、アメリカの「民主主義」「軍事」に何かと象徴をもたされているこの街の歴史が面白かったです。

2008年2月13日水曜日

巫召鴻「「The Rape of Nanking」を読む」

翻訳書に対する詳細な註釈などを掲載してものです。Iris Changの友人が書いた弔辞が印象に残りました。生きていれば、もっと多くの仕事を残せたであろうエネルギッシュな人物像が非常によく描かれています。解説の「忘却への抵抗と良知への責務」はこの本の意義、それをとりまく議論などとわかりやすくまとめてあります。翻訳書とあわせて読むと内容がよく理解できます。今を生きるうえで、歴史を学ぶことは非常に有意義です。しかもこの日本の歴史を知ることは、自分自身のアイデンティティを知るうえでも必要なことです。しかし、その「歴史」とは何か、私達が見えなくなっているときがあります。これまで「歴史」を作ってきたのは「力」のある人々です。しかし、そうではないと、跳ね返していく力、私達ひとりひとりが知っていくんだという努力が必要です。「歴史」が繰り返さないためにも。

2008年2月12日火曜日

いちご狩り

ママの実家から車で20分ぐらいのところで「いちご狩り」です。レイナとルイも4回目くらいになるので、すっかりなれたものです。ヘタをいれる容器を片手に、ビニールハウスの中をずんずん進んで、自分で選んだものを早速食べていました。小さくて赤いのがおいしそうだよ~、といってもレイナはつい大きいのをとってしまいます。おいしい!といって食べてましたけどね。

2008年2月9日土曜日

父親参観

幼稚園の父親参観です。

12月に一緒に登園して以来、久しぶりの幼稚園に行ってきました。幸い、雪も降らず、歩道のブロックを3段跳びで進みながら幼稚園に向かいました。ホールに全員がぐるりと集合して、まずは礼拝です。園長先生からのお話をうかがった後、それぞれで思い思いに遊びます。コマ、絵本、相撲、おうちづくり、外では転がしドッチボール、餅つきを楽しみました。何日も前から楽しみにしていたレイナと、ずっとつきっきりです。普段はママそっちのけでお友達と遊んでいるので、よっぽどうれしかったみたいです。最後は教室に入り、みんなで輪になって体を動かし、パンケーキの歌を歌った後、ちびくろサンボの本を読んでもらい、解散となりました。

園長先生のお話は、すべてうなずくことばかりです。遊びの中の安全に関する問題、公園、幼稚園の最近の状況、街のあり方、ゆったりとした時間をすごす事の大切さ、子育てからの母親の解放(父親の参加)等、短い時間でしたが大変有意義な話でした。

最近、ゆっくり遊んでいないことを反省しました。この連休はいっぱい遊ぼうね、レイナちゃん。

Iris Chang 「The Rape of Nanking」

10年目にして、翻訳本の出版です。著者は36歳で既になくなっています。ラーべの日記を発見したこと、アメリカにいながらよく調査しまとめあげている点、特に「日本」の状況をするどく分析している点など、驚くべき内容かと思います。南京大虐殺とは何か、また、その事実を現在の日本ではどのように取り上げ、また忘れ去ろうとしているのか。非常に的確な内容です。私の経験からいうと、南京大虐殺については、公の教育では一度も学ぶ機会はありませんでしたし、大学生時代にいくつかの本を読むことで学ぶしかありませんでした。この本は、この「日本」に住む人々にとって必読の書と思います。

2008年2月4日月曜日

節分

2月3日の節分。

ここ数年ぐらい、いつも麻布十番の大黒天にお参りして豆まきをやり、商店街のパレードを眺めた後、最後の景品付きの豆まきを楽しむのが慣例でした。レイナとルイはよく覚えています「パパ、鬼さん、飴くれたよねー。」(商店街の方が扮した赤鬼や青鬼に豆をまめると、その後、肩にかけた袋から、飴を取り出しては子供たちに配っていたのです。)「パパー、みかんもらったよねー。」(未就学児や小学生と対象としたクジ引きがあり、参加費100円を払うと、みかんがもらえました。)「ミッキーたちもらったときだよねー。」(昨年のクジはよく当たりました。大きな人形や文房具をもらっていっぱいになった袋をぶら下げて帰ってきました。)「まめをたくさんまいたよね。レイナの洋服にも豆がはいっていたよね。」

さて、今年は残念ながら雪です。ママが電話で聞いたところ、イベントは延期ではなく中止でした。また、来年に期待しましょう。

夜、食事が終わってから豆をまきました。ベランダから外に向かって大きな声で「鬼はー外ー」。部屋の中で「福はー内ー」。部屋中に豆をまき、ベランダからも何度も大きな声だし、床に落ちた豆をすべて食べつくしました。

レイナがいいました。「パパー、今日は本当に楽しかったねー。」

2年ぶりの雪です。雪ダルマができるほどの雪です(^o^)。

去年が積もらなかったので、レイナもルイも大喜びです。レイナは2年前のことをよく覚えています。「パパと雪だるま作ったよね」「パパはてぶくろしてなかったよね。」「レイナのてぶくろは毛がとれてたよね。」「駐車場で雪を投げたよね。」「ママとルイは上から見てたよね。」等等。お昼にママが作ってくれたぜんざいを食べた後、いざ出陣です。まだ降り続けているのでレインコートをはおっての重装備です。路上で雪を転がしはじめるとだんだん大きくなってきます。ふたりとも大喜びです。しかし、雪って重たいですね。やっとのことで土台をつくり、次に小さめの頭をのせて完成です。レイナとルイは手や鼻や目をつけてくれました。「名前はどうするの?」「シューミちゃんにする!」二人はいつも変わった名前をつけます。

その後、ルイはよく心配していました。「パパー、シューミちゃん大丈夫かな?とけていないかな?」レイナは「お日様のひかりにあたると、雪はとけるんだよ。」「知ってるよー。」ルイは悲しげな顔をして言いました。