2008年8月29日金曜日

夏季保育

3日間の夏季保育が幼稚園で行われています。といっても、お昼前には終わって帰ってくるんですが。久しぶりの幼稚園にレイナちゃんとルイちゃんは大喜び。夜、寝るまで楽しく過ごしています。私が仕事を終わって帰宅すると、幼稚園であったことを、以前よりも上手に話しをして聞かせてくれます。二人が同時に話し始めるときもありますが、そんなときは、「さっきルイちゃんが話したから、今度はレイナだよ。」とか言って交渉しています。二人で遊ぶときもそうですが、お互いの主張をどう折り合いをつけていくか、段々と上達しているような気がします。
今日は8月の「お誕生日」会が開かれるときいてます。夏季保育が終わると、年長さんのレイナちゃんは、来週末、軽井沢でのキャンプです。幼稚園の友達だけでいく、初めての旅行です。

澤地久枝「希望と勇気、この一つのもの-私のたどった戦後」

世界での佐高さんとの連載では、五味川純平の助手時代の話を感心しながら読みましたが、今回は、戦中、戦後の経験を大変興味深く読ませていただきました。戦後の歴史を経験をもとに聞く話は、非常な力強さを感じます。近所の方ですが、朝鮮半島から引き上げてこられた方の話を聞いたことがあります。ほとんど皆殺しの状況の中から生き残ってきたそうです。この方も強さを感じる人です。しかし、気がつくと、戦中、戦後を語ることができる人が本当に少なくなってきています。私の祖父母からも、もう話を聞くことができません。
アメリカ独立宣言の一節が引用されています。フランスの93年憲法などにある抵抗権を思い出します。本棚にあった「人権宣言集」を何年かぶりに取り出してしまいました。93年の権利宣言の一節です。「圧制に対する抵抗は、それ以外の人権の帰結である。」「社会の構成員の唯一人でも圧迫されるときは、社会統一体に対する圧制が存する。社会統一体が圧迫されるときは、その構成員に対する圧制が存する。」

2008年8月27日水曜日

柏木恵子「子どもが育つ条件-家族心理学から考える」

子供、そしてその親である男性、女性、取り巻く日本社会の現状がわかりやすく分析してあります。これは、世の親たちの必読書です。とくに父親は、育児(そして育自)の機会を奪われている!という認識をもつべきかと思います。仕事一辺倒に追いやられていることがいかに世界を狭くしているか。でもこれは、育児、子育ての問題だけではないと思います。経済、労働の問題です。労働基準法第36条で使用者側に刑罰を導入するくらい、時間外労働を制限するべきかと思います。人間がこれだけ搾取されている社会は真っ平です。人間らしく生きるためにはどのような社会にすべきか、法律に早く落とす必要があります。

山本三春「フランス ジュネスの反乱 主張し行動する若者たち」

3年前、フランス全土を揺るがした若者、労働者、行動する人達の記録です。日本では考えられない連帯の様子が記録されています。自分の問題であると考える想像力、理念で連帯できる論理性、行動に移せる実行力、これがフランスの文化、伝統でしょうか。あくせく仕事をするより、過労死に向かうより、何とゆとりがあり、未来がある社会でしょうか。私たちと同時代に、隣に、このような社会があることを忘れず、この日本を少しずつでも変えていきましょう。
しかし、この本にも何度もでてくる、サルコジが大統領とは!まだまだ火種はいくつもありますね。

2008年8月21日木曜日

DAYS Japan 9月号「新宿・歌舞伎町 ダンボールハウスの少女」

大人の問題であれば、これから何とかしなきゃ、と思うところですが、こどもがこういう生活を送っていることを写真で突きつけられると、動揺します。心に突き刺さります。こんなことが日本であってはならない。格差が親から子へ受け継がれる社会なんて真っ平です。

記事にありますが、「高等教育の無償化」を進めていないのは、国連人権規約締結国のうち、日本とルワンダとマダガスカルだけ、だそうです。親の経済状況が、こどもの教育格差につながる。これを放置しておくのは重大な失策です。生まれながらに可能性を奪われる社会に未来はありません。

2008年8月20日水曜日

朝日新聞「新聞と戦争」取材班「新聞と戦争」

夕刊で1年間連載された記事のまとめです。連載時は驚いて読んでいました。今の朝日新聞でもやればできるんだ、と。あの「15年戦争」で報道に携わる人達はどのように振舞ったのか。今を生きるうえで非常に参考になります。また何時、気がつくと、あの時代とそっくりの時を過ごしているかもしれません。
しかし、あまりに時間がたちすぎた時点での検証ですね。「今」の検証はできないのかしら。

2008年8月19日火曜日

五味太郎「大人問題」

先日も新聞の朝刊に投稿記事が掲載されており、そうだよな~と思いながら読んだばかりです。たまたま古本屋で見つけたこの本も、一気に読んでしまいました。大人って、本当に身勝手な存在です。そして何と押し付けがましい奴でしょうか。普段は忙しく、ついやってしまうようなことを見直してみるいい機会となりそうです。そういえば、五味さんの絵本は少ししか読んでいないな~

J=F.ミュラシオル「フランス・レジスタンス史」

第2次世界大戦下、ドイツ軍に占領されたフランスでのレジスタンスの歴史を簡潔にまとめた本です。さまざまな政治的な動きがうごめくなか、それこそいろいろな職種の人達が、それぞれに信じる、考えるところを根拠に立ち上がり、活動し、そして死んでいったことを歴史に書きとどめることがいかに重要なことか、考えさせられます。後世に生き残った人間の使命でしょう。あの大混乱となったであろう時期にこれだけの動きがそれぞれで起こるという、これこそがその国がこれまで積み上げてきた力、というものでしょう。そして、それらをまとめあげる政治力。すばらしいです。

しかし、死と向き合いながらの活動、何と重たいことか。フランスにはレジスタンスを記念した博物館がいくつもあるそうです。機会があればぜひ覗いてみたいです。訳者あとがきの最後に掲載されている、16歳で銃殺されたアンリ・フェルテの遺書は心を打たれます。

映画「西の魔女が死んだ」

新宿で見ました。とってもいい感じの映画です。イギリス人の祖母を持つ中学生が、山奥にある祖母の家にしばらく預けられ、二人での生活が始まります。祖母は世間とのしがらみをたって、ハーブや草木の知識を生かしながら、自然に囲まれた生活を送っています。主人公はそんな生活に驚きや新鮮さを感じ、生き生きとした日々を送りそうな様子になっていきますが、、、。緑を中心とした色使いがいいです。最後、涙を流してしまう方が多かったです。失うことは、心にポカリと穴をあけていくもんです。二度と戻らない日々。思い出は記憶として、その本人しかもっていない、これもまた死んでしまえば失われてしまうものです。

イギリス人を祖母にもち、こんな生活を送る、という設定は現実にはあまりありえない話です。そのへんはとってもきれいなんですが、祖母が日本人だったらどんな映画になるかな~と思いました。昔みた映画「幻の光」の濃い緑の映像を思い出します。日本の田舎を美しくとってくれる映画はないかな~。

2008年8月18日月曜日

夏祭り

先月末の夏祭りのことを書くことを忘れていました。

第1日目

ニトリで買い物をした後、バスで帰ってきたんですが、ちょうど南口のテラスの前で、中国雑技団の演技が始まっていました。ベーグルでつまみを購入し、テーブルに陣取って、みんなで観てました。女の子2人の演技です。皿回し、バランス、大きな鉢やテーブルを手や足、全身で行う演技にレイナちゃんとルイちゃんは感動!

次に、商店街に移動しました。歌のお姉さんを聴きながら、パパはビール。その後、レイナとルイは、ソーセージや綿菓子、マンゴージュース、ヨーヨーにお絵かき。ポップコーンも食べました。

木に止まっていたセミを捕まえたんですが、レイナとルイは触れず、近寄れないのが面白かったです。
パパは、夕方から、体育指導員のお仕事で、盆踊り会場へ。スイカ割りを1時間、その後、的あてを2時間。あっという間に9時となり終了。スイカを目指すこどもたちもうれしそうですが、その周りを追いかけるカメラマンのお父さんも必死です。スイカを割る瞬間が狙い目でしょうか。的あてに50円を片手に握ってやってくるこどももかわいいです。景品のお菓子を両手いっぱいに握らせると本当にうれしそうです。

子供時代に田舎のアーケード街であった「夜市」を思い出します。あのころは子供が多くて、人も集まり、今のこのあたりみたいに大変にぎやかでした。田舎にはもうあの風景は帰ってこないんですね。

第2日目

この日は幼稚園の出番です。希望者が参加します。それぞれ浴衣や甚平に着替えさせられた日ごろとは違う雰囲気のこどもたちが集まります。家を出るときは小雨が降ったんですが、会場についたころにはやんで、ちょうど地面が湿ったかんじになり埃も飛ばず、いい按配です。先生たちもお祭りコスチュームです。

興奮してざわざわと集合して、いよいよ時間です。やぐらの前にいそいそと出場し、先生の前に思い思いに広がって、まずは「右手を前に」。次に、場所を移動して、「マカレナ」。かっこいいです!なつかしいです!またまたぐるりと場所を移動して最後の曲、園児が最も好きな「ソーラン節」です。かっこいい編曲バージョンです。昨年は、選挙当日とぶつかり見れなく非常に悲しかったんですが、ようやくみることができました。レイナちゃんは上手に踊ります。楽しんでいる感じがよくわかります。ルイちゃんも上手に踊っていました。クラスの何人かと、やぐらの真下で、幕にむかってソーラン節を踊っているのが面白かったです。あれじゃ~ビデオに入らないよ~。

前日に踊った幼稚園は、やぐらを輪になって囲み、親も一緒に「アンパンマン音頭」を踊るというオーソドックスな形でした。幼稚園の教育方針が垣間見れます。うちの幼稚園の方が納得できることが多いので安心です。

引渡しの前日、引越しの二日前がこんな感じでした。

堀内都喜子「フィンランド  豊かさのメソッド」

教育についての本は前にも読んだことがありますが、今回は、生活や社会の仕組みについての内容が面白く読めました。ゆっくりとした雰囲気の生活がそこにあります。しかし、実直です。素朴ですが本気です。目指すべき男女平等。日本よりはるか先を進んでいます。そして教育。ここで教育を受けなおしたいくらいです。

異文化のいいところをとりいれるのが得意な日本です。さあ、それぞれの立場で、できるところから少しずつ実践していきましょう!

勝間和代「ビジネス頭を創る7つのフレームワーク力」

本の題名を打っていても、これを検討するのにどのように考えたのかなと想像してしまいます。普段の仕事で生かせる事柄が満載です。「ビジネス思考力」に関する考え方、フレームワークのわかりやすい説明、紹介されている実践方法など、すぐに完璧にこなすことは無理としても、いつもやっていることはここに当てはまるんだな~、これであればやれそうだな~と思わされるようなことばかりです。読みやすく整理されているので、この本は売れますね、世のサラリーマンに。

あっという間です!引越しました。

何と1ヶ月と10日ほどあいてしました。気になってはいたんですが、一度、間が空くと、なかなか取り掛かるのがためらわれてしまいました。言い訳としては、引越しをしたことと、こどもたちの夏休みとがかさなり、なんとなく落ち着かない日々が続いているもんですから、、、

どこからはじめましょうか?

ローンの実行、物件の引渡しを終えたのが先月末頃です。その日は、いくつかの小物を新しい家に搬入しました。3回ぐらい往復したでしょうか。その翌日、朝8時には引越業者が到着。礼儀正しい若者3人が、文字どおり汗だくとなって働いてくれました!本が入っている重たいダンボール箱を、3階から下ろし、5階に引き上げます。エレベーター無しです!しかし、熟練の技ですね。普段、かなりのトレーニングを積んでいるのではないでしょうか。プロの仕事でした!

その日は、じーじ、バーバもお昼に到着。ランチでつかの間の休憩。その後も、冷蔵庫が来たり、押入れ収納箱が来たり、ガスの点検が入ったり、水道の開栓、電話の確認等、、、どたばたです。

レイナちゃんとルイちゃんには、この引越しを見せて、前の家ときちんとさよならができるようにと思いこれまで梱包なども手伝ってもらってました。業者が出発する前、先行して新しい家に行くときには、「いままでお世話になりました。ありがとう。」といって出かけていきました。

その日の夕方、レイナちゃんとルイちゃんはじーじ、バーバのうちに一週間のお泊りです。パパとママは家の整理と、つかの間の息抜きです。