2009年12月16日水曜日

江藤真規「合格力コーチング」


副題に「勉強が好きな子に育つ」、「子どものやる気を上手に引き出す」。

コーチングとは会話を通して相手の本当の気持ちを引き出し、自発的な行動を促すことを目的としたコミュニケーション・スキル。

子どもの受験をクリアーしてきた経験の上に、コーチングの技術を加えた江藤さんのこの本、久々にツボにはまりました。直球です(笑)。

受験生の子どもだけでなく、子育ての全てに適応できるコーチングのポイントがわかりやすく整理されています。

子どもにどんな声かけをしたらいいか、コミュニケーションのとり方は?など子育てで直面する悩み、こうすればよかった~と後から悔やむことの数々、こんなことあったな~というストーリーが盛りだくさんです。

「自分の考え」を持ち、未来を見通し、どんなところでも自分の力で生きていくことができる子どもを育てること、そして、短い子育て期間を経験した上で「親自身」が成長し「自分の人生」を豊かにしていくこと、これが達成したい目標ですね。

自分の気づきを促すセルフ・コーチング実践質問集、これをいつも避けてしまう自分に気が付いているんですが、、えい!やるか!


〔目次〕(抜粋)
第1章 今求められるのは「考えられる子ども」たち
・とにかく考えさせましょう
・何が来てもだいじょうぶな心の体質をつくる

第2章 コーチング・アプローチとは?
・コーチングの三大スキルを身につける
①聞くこと
・聞くための4つのスキル
・子どもの話を「意識して」聞く
・聞きたいところだけしか聞いていない私たち
・聞いているが伝わっていない
・「話す」ために必要な「聞いてくれる人」
②承認すること
③質問すること
・オープンクエスチョンとクローズドクエスチョン
・自分で決めたことだから自分で守れる
・誘導質問では考えられない
・ネガティブな質問はマイナス・イメージを受け付ける
・質問力を上げる

第3章 やる気を引き出すコーティング・アプローチ
・やらせる努力ではなく、「やる気」を引き出す努力に
・自分からやるように仕向けるには?
・勉強とは長く続いていくもの
・やる気を引き出す五つのアプローチ
①目標を持たせる
・未来をイメージする
・「いつまでに何を?」を具体的な目標にする
・長期的目標と短期的目標を組み合わせる
・書き出す
・3つの言葉かけ
②ほめ方を工夫する
③子どものやる気=あなたの「言葉」
・言葉のバリエーションを増やす
・プラスの循環を意識して言葉を選ぶ
・事実を伝える、意見を伝える
④視点を変える、視野を広げる
⑤達成度を伝える

第4章 自分で考えさせるためのコーチング・アプローチ
・「自分で考える力」をつけるための八つのスキル
①子ども考えを聞く
②結果を急がない(待つことの重要性)
・子どもの力を信じる
・ワンクッションおく
・沈黙を大事にする
・選択肢を与える
・「遅い学習」を取り入れる
・時間の使い方を考えさせる
③子どもの言葉を必ずいったん受け止める
④安心感が、考えられる子どもを育てる
⑤レッテルをはずす
⑥「~せねばならない」を捨てる
⑦自分の意見は、許可をとってから提案する
⑧漠然とした言葉は数値化してみる
・「考える力」が子どもの将来を決める

第5章 セルフ・コーチングで親も元気に
・子どもの視点に立ってみる
・周りのことを気にしない性質をつける
・自分の人生を考える
・自立した親になろう
・「あなた」は何をしたいのですか?
・人生の長さを意識する
・感情を伝える
・自分の強みを知る
・制限をはずす
・母親だからできることをする
・子育て経験をいかす
・十年後をイメージする
・幸せの循環


  • 「自分の考え」を持てることは、幸せに生きていく原動力
  • 「自分の考え」を持つためには、周りとのコミュニケーションが必要
  • あなたはどう思う?
  • 自分の意見を聞かれながら、尊重されながら育てられてきたこども
  • 自分というものをしっかり持つことの大切さ、自身を持って自分を演じることができる
  • コーチング・アプローチ:子どものやる気を引き出すコーチングに、子ども自らが「できる」ようになるところまでの"導き"、すわなち、最適な学習法、学習環境、生活習慣など、親ができるサポート全般を組み入れたもの
  • しなやかな抜け道。何が本当に重要なことなのか、考える。
  • 「やってはいけない」ではなく「こうしたら」のルールを作る
  • 自分の気持ちと向き合い、自分のやりたいことを考え、それに向けて行動していく
  • 「効果的に聞く」ための4つのスキル、アイコンタクト、あいづち、うなずき、リフレイン
  • 聞きたいところだけしか聞いていない私たち
  • 子どもの話は「子どものために」聞きましょう
  • ほめるタイミング、ほめる材料が見つかった「そのとき」
  • 存在承認
  • 質問されることで自分でさえよくわからなかった本当の気持ちが引き出され、考えが明確になる
  • 日々の生活に「子どもに考えさせる質問をする時間」をとる
  • 質問する目的は、子どもに「自分の意見」を出させるため
  • 「どうしてできないの?」→「どうやったら・・・?」に改める
  • 「私はどうしたいのか?」「私はどのような考えなのか?」「私はどうなりたいのか?」
  • 応援者。たとえば「勉強をやらせる係」→「応援する係」
  • 枠組みを外す質問で視点拡大
  • モデル提示で将来をイメージ
  • 「見られ方」での目標設定
  • 子どもに気づいてもらいたいことがあるときには、今ある事実を見えたまま伝えるようにする
  • 子どもが自分の考えを言うためには「受け入れてもらえる」という前提が必要
  • 親子の関係は、上下ではなく、一対一の人間同士の関係
  • 「引き出す」ことに力を注ぐ。「ほかには?」「それから?」
  • 「沈黙」は大事なコーチング・スキル
  • 「決めるのは自分だ」という感覚を与える
  • 「何にでも使える時間」
  • やる気をだしていたとき:自信を持てたとき、目標があるとき、安心感があるとき
  • 自己肯定感

父親はどこ?

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