2009年9月29日火曜日

佐々木俊尚「仕事するのにオフィスはいらない」

副題は「ノマドワーキングのすすめ」。直訳は「遊牧民」。北アフリカの砂漠や中央アジアの草原で、羊や牛を追って生活している人々のことだそうです。

今回のノマドは、さまざまな場所で仕事を自由に行うことができる人。能動的に行動し、何のために仕事をしているかという価値観をしっかり持って、新たなワークスタイルを実践している人。

整理すると、
  • フリーランサー:その精神面で
  • パーマネントコネクティビティ:友人や同僚、家族と永続的な紐帯でつながる
  • アテンションコントロール:セルフで
そのノマドワークスタイルを支える3つのインフラ
  • ブロードバンド:ノートパソコン、iphone
  • サードプレイス:オフィスでもなく自宅でもなく。カフェやパブなどのような人々の憩いの場、スタバ
  • クラウド
クラウドやブロードバンドを経由して、仲間や家族ときちんとつながっていくこと:パーマネントコネクティビティの実現がノマドの原点

実践する上での課題:3つのコントロール
  • アテンション(注意力、集中力)
  • 情報
  • 仲間とのコラボレーション(連携、協調)
「アテンションのコントロールは、究極の個人のパワーだ」
  • 自律へとつながる
  • レジリエンヌを生み出す:困難な状況に直面しても、うまく適応して乗り越えていく能力
  • クリエイティビティを作り出す
ACDCプロセス
  • Acquisition:取得する
  • Classify:整理する
  • Dig:掘り下げる
  • Collaborate:連携する
サスティナビリティ:持続可能性。人と人、人と自然の関係を健全なものに変えていくことによって、地球環境を破滅させず、持続させていく世界へと変えていこう

黒川紀章の「ホモ・ホーベンス」、ドゥルーズとガダリの「リゾーム」、アタリの「超ノマド」

この本は、ノマドの説明に加えて、現時点での新しい仕事の仕方を整理して提示してくれています。うとい私には目からうろこです(笑)。もちろんすべての仕事に適応できるわけではありませんが、この社会で人とより一層つながっていくためには必須の技術・価値観かと感じました。

しばらくの間、手放せないかも(笑)。

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