2009年9月9日水曜日

堤清二・三浦展「無印ニッポン~20世紀消費社会の終焉」

セゾンの堤さんと、かつてパルコの社員だった三浦さんの対談です。

いま、消費者たる日本人の行動様式が変化していること、個人をとりまく社会の様相など、50年代から現在までの時の流れを俯瞰しながら、「皮肉」を交え(笑)話が交わされます。

生活を愛せない日本人。

「無印ニッポン」の無印はもちろん、無印良品。最近、ユニクロが向かうところと無印って同じなのかな~と思ったこともあり、おもしろく読むことができました。

無印良品は反体制商品、という考え方。大きな「体制」へのアンチ。「批判」。つまり消費者主権。個人に行き着きます。

「日本のこれから」の章にある、「すべての能力を労働に振り向ける「総力戦」の貧しさ」「地方再建」。働き方、生活のあり方の面で多々感じるところです。

近々、うちの近所にも24hのスーパーができます。そこで働く人はどんな生活してるんだろう、この30年、がんばってきた他の個人商店はどうなるんだろう、夜も人が出歩く街になるのかな、とこれからの変化が気になっていたところです。

街に住む人達が求めているスタイルとは違っているような気がしています。駅の再開発のためだけの、会社のためだけの事業。住民に、街に何を与えようとしているのか。貢献してくれているのかな?ひょっとしたらいらないんじゃないか。

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