2009年11月13日金曜日

Brack Obama「合衆国再生-大いなる希望を抱いて」


原題は「The Audacity of Hope」

前回読んだ本は、その生い立ちからシカゴでの地域社会活動までの内容でしたが、今回はロースクールを卒業後、弁護士活動を経たのち、イリノイ州議会議員、連邦上院議員となり、大統領候補となるため諸問題に対する考え方を表明したような本です。

目次の章立てを見るとそのテーマがわかります。二大政党制の弊害、共存するための価値観、憲法の真の力、政治の真実、再生のための政策、宗教問題、人種間の壁、アメリカの対外政策、家庭と生活。

政治家としての類まれな資質をもち、チャンスをつかみ取り、大統領に選ばれる理由がよくわかります。アメリカを導きたい理想、現実を見据える確かな目、理想と現実を行き来できることで生まれる政治判断。何よりも民主主義の尊重、自由経済への信頼、建国時の理念、そして憲法の理解。
  • 人々の暮らしの中にこそ真実がある
  • 人々が自分の世界を描き出すときに用いるのは、価値観を表現する言葉だ
  • 共感がもたらす利益
  • 憲法は我々を対話に導く
  • 議論という力
  • 教育は国と国民が結ぶ契約の中核
  • 教育、科学技術、エネルギー
  • グローバル化への対応、意識の変革
  • 格差社会の是正
  • 平等こそがこの国の未来につながる
最後の章、子育てでの経験はよくわかりました(笑)。

ロースクールへの推薦状を書いてくれた男性の言葉、響きます。

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