2009年11月3日火曜日

映画「パイレーツ・ロック」

原題は「The Boat That Rocked」

The Beatles がデビューした1962年当時のイギリス。ラジオといえば国営放送BBCのみ。「ニードル・タイム」という規制、つまり、レコードに針を落とす時間が制限されていました。ミュージシャンの組合が自分たちの仕事を保護するために求めていた規制のようで、1964年当時で週34時間、他は生演奏しかできない。

そこで生まれたのが「海賊ラジオ」。海岸から3マイル(約5km)離れるとイギリスの法律が適用されないことを利用したラジオ局が1963年に誕生しました。個性のあるDJが大活躍。

しかし、1967年の法改正で、イギリス国民が海上放送のスポンサーになること、物資の支援や出演がなんと違法になってしまいます。1967年8月に放送を停止。ラジオ民放が誕生するのは1973年。電波の自由化が始まります。

「規制」は時代の「流れ」についていけない側への「激変緩和」措置ですね。やむを得ない場合もあるかと思いますが、、ただ、今回の映画は「風俗」としての「規制」として表現されています。

まあ何はともあれ、この映画、初めから終わりまで60年代 Rock が満載!



Bill Nighyが演じる海賊船のオーナー Quentin、Rhys Ifansが演じる伝説DJ Gavin Cavanagh、スマートでかっこよすぎです!

主人公の Carl の失恋や他のDJのおかしは話など、その時々の選曲が絶妙です。Liner Notesには映画に登場する54曲が紹介されています!

オープニングを飾る、The kinks“All Day And All Of The Night”



久しぶりに聞いた Procol Harum の“A Whiter Shade Of Pale”



エンディングに登場する、唯一80年代、 David Bowie の“Let's Dance”



この映画、至福の時間をすごせます。最高ですね。

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