2009年5月12日火曜日

神永正博「不透明な時代を見抜く「統計思考力」」

統計学の本を読むより、はるかに説得力のある本です。情報が溢れる今日においては、本当にそうなのか、と考えることが次の行動に移る際の第1歩です。本書ではいくつかのテーマをもとにデータを使いながら考える訓練を行っている本だと思いました。付箋を貼ったところは実用的なところになりがちでしたが、その中から。

・データを掲げたものを見る際には①データを先に見る②誰かが解釈する前のデータを見る③自分の仮説に反するデータも集める
・べき分布
・「相関」というのはあくまで「対応関係」を示したものであって「因果関係」ではない
・人口学は未来を知る上で基本となる、非常に重要な学問
・「人口ボーナス」「人口オーナス」
・現代社会がどういう状態なのか、どういう仕組みで動いているのかにまで想いを馳せると、まだまだわからないことだらけです。今になって、あらためてデータをにらんでみて、いかに自分が社会について知らないかを痛感します。同時に、知らないということが、いかに危険なことかと思うと、ぞっとすることもしばしばです。

最後の記載、思わずうなずいてしまいました。

0 件のコメント: