やっと第4巻がでました。
今回のメインテーマはなんといってもミラボー。
この小説は歴史の教科書だけではわからない、当時の人物たちの「息づかい」を小説という形を使って生き生きと書いてくれています、、というのは前にも感じたことですが、今回のミラボーはすごいです。とくに「死」を意識してからの最後の数ヶ月、彼の弁舌には冴え渡り、人を動かし、議会をリードし、法案を作っていく姿はすさまじいばかりです。ロベスピエールとの出会い、死の床での対話は暗示的です。
「己が欲を持ち、持つことを自覚して恥じるからこそ、他人にも寛容になれるのだ。」
デムーランの結婚式。妻のリュシルともども、4年後に迎える二人の運命を考えると、何であんなことになったんだろうと思わずにはいられません。
議会での答弁。まだ素朴なレベルですが、基本的なところをきちんと議論し、国の方針を決めていく姿はうらやましいく感じます。
革命から1年半が経過し、王族、ラファイエット、国民衛兵、聖職者、貴族、三頭派、都市と地方、外国との交渉、さまざまな人間の思惑、これが一番おもしろいですね。
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