2010年1月18日月曜日

パオロ・マッツァリーノ「つっこみ力」


「つっこみ力」を構成するのは、愛と勇気とお笑い。いずれも社会と人生をおもしろくするために欠かせない要素

正しさをおもしろさに返るのが「つっこみ力」の目的

ところどころに掛け合い劇を盛り込みながら、講演風に語りかけているこの本は、楽しく読める本です。

誰にでもわかりやすく伝える展開はなかなか参考になります。

「民主主義とはおもしろさのことである。」とも言っています。

数年前の郵政選挙も、昨年の政権交代も、「おもしろさ」が人間の行動につながる源泉かもしれません。それが「正しい」とか「正しくない」とか論理とかには人は反応しないのかもしれません。

「おもしろいのは人それぞれ。だから社会をおもしろくするためには、多くの国民の意見に耳を傾けなければならない。それこそが民主主義の精神。民主主義国家とは正しい国のことでなく、おもしろい国のこと。」

なるほど!


<目次>
第1夜 つっこみ力とはなにかもしくはなぜメディアリテラシーは敗れ去るのか
・愛の章―わかりにくさは罪である
・笑いの章―つっこみ力の真髄
・勇気の章―権威へのつっこみ

幕間 みんなのハローワーク ― 職業って、なんだろう

第2夜 データとのつきあいかた

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