「おわりに」書いてあります。二人の共通点としての「フューチャリストへの強い志向性」。
フューチャリストとは、専門領域を超えた学際的な広い視点から未来を考え抜き、未来のビジョンを提示する者のこと。
中学2年生に対する梅田さんの特別授業が掲載されています。ここから始まる中学生がなんとうらやましいことか。梅田さんが普通部出身、受験勉強から離れることができたということ、いい時間が持てたんだな~と思いました。お二人の教育に関する話は自分の経験からいってもうなずくことばかりです。
次の世代、子どもたちに何を与えることができるか。
<目次>
はじめに(茂木健一郎)
第1章 黒船がやってきた!
媒体を自分で持てる快感/グーグルの画面は深い思想に基づいている/ウィキペディアが日本から出なかったのはなぜか/公共性と利他性がインターネットの特質/ネットがセレンディピティを促進する/ウェブは脳の報酬系を活性化させる/シリコンバレーのルーツは反権威/世界史の四つ目のリンゴ/ヒューマン・ネイチャーを理解する/アメリカの社会風土がそもそも2・0的/リアルがかかわった途端にスピードが遅れる/新しいものを賞賛する精神が社会にあるかないか
第2章 クオリアとグーグル
アメリカにいるときは弱者の視点/ネットで情報を集めるのはアスリート的/ユーチューブは確信犯/最初から完璧さを求めない姿勢/ポスト・グーグルは何なのか/サーチとチョイス/グーグルとクオリアは二つの別の世界/コンテンツ側は消費されていく?/ネットとの付き合い方がその人の個性 /ネット時代のリテラシーは感情の技術
第3章 フューチャリスト同盟だ!
大学で教えるエネルギーをブログにかけたい/大学はもう終わっている/たった一人の狂気で世の中が動く/何を志向できるかが勝負/ダーウィンはインターネット時代の人に近い/楽しくてしょうがないという人しか勝てない/組織に所属するのでなくてアフィリエイトする/そうか、「フューチャリスト同盟」だ!
第4章 ネットの側に賭ける
負け犬たち、一匹狼たちが幸せになれる/ネットへのアクセスは基本的人権/「怒り」が大事/自らが補助線になるということ/ロングテールの意味は「人間はすべて違う」/日本の外に開かれた偶有性に身をさらす/実験は大事だ!/「本」とは錨をおろすポイント/インターネットは「言語以来」/「談合社会相対化」が共通ミッション/無料とはfreeである/過去の思想でいま起こっていることは語れない/ネット以前・以後は「相転移」/生命原理に反することはうまくいかない
梅田望夫特別授業「もうひとつの地球」
コンピュータとの出会い/「もうひとつの地球」とは/一億人から三秒を集める/世界の謎、オープンソース/未来は予想するものではなくて創造するもの/「好きなこと」を見つけて貫くこと
茂木健一郎特別授業「脳と仕事力」
青春の一ページ/ギャップイヤー/創造性とコミュニケーション/強化学習のメカニズム/プロとは自分のやっていることに快楽を感じる人/自己批評は大事だ/弱点が最大のチャンス
おわりに──フューチャリストとは何か(梅田望夫)
- これからのイメージを重ね合わせるかで、人間の思考、感覚、行動は左右されてしまう。
- 広告とは情報である。
- 「偶有性」は脳にとって、とても重要な栄養
- 権威と闘う道具としてのテクノロジー
- 「企業と雇用」、「負のモチベーション」
- 「良き大人の態度」
- 会議自体がオールドテクノロジーになってしまっている。
- ネット時代のリテラシーというのは感情の技術
- 教育はポジティブなものを与えるということ以外に何の意味もない
- 無限からのチョイス
- 日本の教育
- 誰もとんがらせないように談合している
- 「とんがっていいんだよ」
- 個人と組織の関係:メタファー(所属)でなくアフィリエイト(連携)
- ネットへの興味とリアル世界での満足度が反比例
- ネットへのアクセスは基本的人権
- 人間のロングレールは「すべての人は違う」
- ネットは人間の「学ぶ喜び」を深め、加速する。
- 談合社会の中に入って仲間になれという圧力が日本社会のありとあらゆるところでとても強い。
- 知識の無料化
- もうひとつの地球
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