2011年1月25日火曜日

バルガス・リョサ「緑の家」

ペルー、アマゾン川流域の町サンタ・マリーア・デ・ニエバ、密林地帯、砂漠の町ピウラなどを舞台とした物語です。

全く別のストーリーの断片、これが時間と空間を超えて移り変わり、少しずつ交わっていきます。さらには人々の会話の中で思い起こされた記憶が段落を変えることなく立ち現れ、行きつ戻りつの様相です。

40年近ほどの流れの中で、人々がさまざまな経験をし世代をつないでいくさまは、読み手の感情を刺激してくれます。話をつなげていく楽しさがあります。

他の本も読んでみたいですね。

4003279611緑の家(上) (岩波文庫)
M.バルガス=リョサ 木村 榮一
岩波書店 2010-08-20

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