2011年1月3日月曜日

大竹文雄「競争と公平感−市場経済の本当のメリット」

経済学の視点で社会の様々な現象を解き明かしてくれています。市場競争に対する日本人の感じ方、不況が価値観に与える影響、ウキィノミクス、時間割引率、公平感、世代間格差など、興味深い内容でした。
でもなんだか違和感があります。なかなか変化しない現実があるからでしょうか、感覚的なところですが。


4121020456競争と公平感―市場経済の本当のメリット (中公新書)
大竹 文雄
中央公論新社 2010-03

by G-Tools

<目次>

プロローグ 人生と競争
I 競争嫌いの日本人
 1 市場経済にも国の役割にも期待しない?
 2 勤勉さよりも運やコネ?
 3 男と女、競争好きはどちら?
    コラム1 薬指が長いと証券トレーダーに向いている?
 4 男の非正規
 5 政策の効果を知る方法
 6 市場経済のメリットは何か?

II 公平だと感じるのはどんな時ですか?
 1 「小さく産んで大きく育てる」は間違い?
 2 脳の仕組みと経済格差
 3 20分食べるのを我慢できたらもう一個
 4 夏休みの宿題はもうすませた?
    コラム2 わかっているけど、やめられない
 5 天国や地獄を信じる人が多いと経済は成長する?
 6 格差を気にする国民と気にしない国民
 7 何をもって「貧困」とするか?
 8 「モノよりお金」が不況の原因
 9 有権者が高齢化すると困ること

III 働きやすさを考える
 1 正社員と非正規社員
 2 増えた祝日の功罪
 3 長時間労働の何が問題か?
    コラム3 看護師の賃金と患者の死亡率
 4 最低賃金引き上げは所得格差を縮小するか?
 5 外国人労働者受け入れは日本人労働者の賃金を引き下げるか?
 6 目立つ税金と目立たない税金

エピローグ 経済学って役に立つの?
競争とルール あとがきにかえて


0 件のコメント: