2009年1月8日木曜日

映画「Paris」

レイナちゃんとルイちゃんを寒川に預けて、恒例の映画館です!

ジュリエット・ビノシュとパリ!と聞いたら「ポンヌフの恋人」の再来です。見に行く義務!があります。

ムーラン・ルージュで踊っていたこともあるピエールが心臓の病、心臓移植しか道は無いと宣告されます。命の期限を突きつけられ、見るもの感じるもの全てが変わってしまいます。屋根裏の自室のテラスから、パリの人々を眺め、いろんなことを考えます。彼と同居をし支えてくれたのが姉のエリーズ。3人の子どもたちの生活を支えるワーカーです。相談者の対応、厳しい職場環境での闘争、マルシェでの出会い、ピエールと子どもたちとのひと時。

歴史学者のロラン教授。うつ気味を自覚し医者へ訪問するものの、それを乗り越え、メールのやり取りを経た末での美しい学生レティシアとの恋。彼女は同級生の恋人もいて、悩むこともなく二人と付き合ってます。Mélanie Laurent きれいです!

教授の弟の建築家。兄とは仲がよく、悩みながらも善人の彼は子どもも生まれ幸せです。

マルシェのコリーヌは、元夫のジャンとともにパリに上京してからずっと市場でがんばってきた。悩みながらも前向きに生きていたが、不慮の事故で亡くなる。ジャンはモンパルナスタワーから遺灰をパリの空へ戻す。

パン屋の主人、彼女に使われながらも仕事を得て働かなければならない人達。カメルーンでフランス人のセレブにスイミングコーチとして雇われる彼も、パリを目指し、小型のボートで不法入国を決意する。そのセレブは楽しい毎日。

いろんなストーリーがパリを舞台に行き交います。時として、彼等がすれ違い、出会いを生み出していく。人生を肯定し、幸せ=愛することを躊躇することなくつかんでいく。映画ですが、パリはこんなことが可能と思われる街です。最後、ピエールは移植手術を決断し、病院に向かいます。町を行き交う人々、彼等は自分たちが幸せなときをすごしていること、そしてそれが偶然でしかないことに気がついていない。ピエールのまなざし。

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