2009年1月27日火曜日

飯嶋和一「出星前夜」

また、空けてしまいました。1月も追い込みです。

さて、大佛次郎賞と天草・島原の乱ということでまた、読むべき本が出てしまいました。以前に読んだ中公新書「島原の乱」とあわせながら楽しみました。詳細に調べ上げた知識が詰まった物語は、人を生かす医術と、死をもって自分を主張する=生きること、それぞれの生き死にをテーマにあの時代を分析しています。懐かしい地名がこれでもかと出てくる話にうれしくなります。離れることで逆に思いは深まる、って感じですね。三百何十年も前の出来事ですが、天草・島原という、あんな狭いところで、一万以上もの人が殺されたという歴史に学ぶところは多いと思います。忘れてはならない。

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