2009年1月4日日曜日

網野善彦「日本」とは何か

著者は数年前になくなっており、私は恐らく初めて著者の本を読んでいるんですが、その書き出しから衝撃を受けました。日本の歴史をシリーズで書き下ろすという、その第1巻目の冒頭に1945年8月6日を書くということに。この視点は非常に重要です。内向きの「日本」の、現在へと続くこの同時代性はこの8月6日から始まった、つまり日本国憲法の出発点であるのはこの8月6日であると私はぼんやりと思っていたからです。「日本」とは何か、この島々を舞台に人々はどのように生きてきたのか、1次資料を丹念に読み解きながら展開される話にどんどん引き込まれていきます。こんな話を中学・高校の授業で聞きたかった!

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