2009年1月14日水曜日

田中優子「カムイ伝講義」

カムイ伝との出会いは中学校の図書館でした。電話帳並の大きな本を見つけて夢中で読んだことを思い出します。その後、出会うことは無かったんですが、大学時代に文庫サイズで書店に並んだのを気に再読。今回の「講義」では身分・差別のテーマ以外の「江戸時代」の実像に迫る、さまざまな角度からの読み方を提示していただいています。それにしても、何と豊かな時代、さまざまな職業、身分が存在できる社会だったのでしょうか。そして「武士」の実態。いまの給与生活者と重なります。非人、穢多、綿、下肥、マユ、商人、百姓、一揆、交易、漁、森、マタギ、こども、男と女、生と死、、こんな世界だったんですね。改めて「カムイ伝」を読みたくなってしまいました。私は何とまだ、第2部と外伝を読んでいないんですね。特に天草・島原の乱が登場する第2部は読まなければなりません。

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