2008年2月13日水曜日

巫召鴻「「The Rape of Nanking」を読む」

翻訳書に対する詳細な註釈などを掲載してものです。Iris Changの友人が書いた弔辞が印象に残りました。生きていれば、もっと多くの仕事を残せたであろうエネルギッシュな人物像が非常によく描かれています。解説の「忘却への抵抗と良知への責務」はこの本の意義、それをとりまく議論などとわかりやすくまとめてあります。翻訳書とあわせて読むと内容がよく理解できます。今を生きるうえで、歴史を学ぶことは非常に有意義です。しかもこの日本の歴史を知ることは、自分自身のアイデンティティを知るうえでも必要なことです。しかし、その「歴史」とは何か、私達が見えなくなっているときがあります。これまで「歴史」を作ってきたのは「力」のある人々です。しかし、そうではないと、跳ね返していく力、私達ひとりひとりが知っていくんだという努力が必要です。「歴史」が繰り返さないためにも。

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