2008年2月9日土曜日

Iris Chang 「The Rape of Nanking」

10年目にして、翻訳本の出版です。著者は36歳で既になくなっています。ラーべの日記を発見したこと、アメリカにいながらよく調査しまとめあげている点、特に「日本」の状況をするどく分析している点など、驚くべき内容かと思います。南京大虐殺とは何か、また、その事実を現在の日本ではどのように取り上げ、また忘れ去ろうとしているのか。非常に的確な内容です。私の経験からいうと、南京大虐殺については、公の教育では一度も学ぶ機会はありませんでしたし、大学生時代にいくつかの本を読むことで学ぶしかありませんでした。この本は、この「日本」に住む人々にとって必読の書と思います。

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