2010年3月8日月曜日

サミュエル・スマイルズ、竹内均訳「自助論」

原著は1858年の発行。現代風に訳し編集を加えてあるとはいえ、まるで現在のビジネス書かと思わせる本です。

明治4年の邦訳が「西国立志編」であったように、この本ではヨーロッパを中心とした偉人の実例をいくつも並べ、"自助の精神"を説いています。

欧米を夢見た当時の日本人が 「大英帝国」最盛期に習いたく、読みこみ、支えにしたんでしょう。

「天は自ら助くる者を助く」

現代に生きる人間がこの実例に触れても同じことはできませんが、スマイルズが伝えたかったテーマを子供たちに伝えたいと思います。

「人生は自分の手でしか開けない」


<目次>
1章 自助の精神―人生は“自分の手”でしか開けない!
2章 忍耐―努力が苦でなくなる法
3章 好機は二度ない―人生の転機を生かす力
4章 仕事―向上意欲の前にカベはない!
5章 意志と活力―自分の使命に燃えて生きる!
6章 時間の知恵―「実務能力」のない人に成功はない
7章 金の知恵―楽をするためには汗をかけ!
8章 自己修養―頭脳と心・体の効率のよい鍛えかた
9章 すばらしい出会い―人生の師・人生の友・人生の書
10章 信頼される人―人格は一生通用する最高の宝だ!

  • 最高の「教育」は日々の生活と仕事の中にある
  • 依存心と独立心、この二つは一見矛盾したもののように思える。だが、両者は手を携えて進んでいかねばならない。
  • 自分の幸福や成功は、あくまでも自分自身が責任をもたねばならない
  • いかにして待つかを知ること
  • 勝負のカギとなる「持続力」
  • チャンスをとらえ、偶然を何らかの目的に利用していく
  • 広い分野を包み込む大きな精神が、偶然ある特定の方向へ向けられたもの
  • 若き日の偶然が一生を方向づける
  • 常に「進歩する人」のメモと時間の使い方
  • 万人に平等な機会が与えられている学校教育より、自己修養の方がはるかに才能を高める
  • 強く期待する気持ちがあれば、それだけで可能性は現実に転化する。強い願望は、われわれが何かを成し遂げるための先触れとなる。
  • 「学べ、行なえ、試みよ!」
  • ビジネスを成功させる六つの原則:注意力、勤勉、正確さ、手際のよさ、時間厳守、迅速さ
  • 今日なすべきことを明日に延ばすな
  • ぜひともやっておきたい仕事は自分で果たし、どうでもよい仕事を他人に任せる
  • 時間にルーズな人は成功のバスに乗り遅れる
  • 正直は最良の策
  • 優柔不断が再起不能の破滅を招く
  • これが人生でいちばん楽しく、充実している時間
  • すぐれた知識はそのまま自分の生活に反瑛し、すぐれた思考はそのまま自分の行動に結びつく
  • 若いときのツケは必ず老年にまわってくる
  • この世に一人っきりで生きている人間などいない
  • 真の雄弁は無言の実践の中にある
  • 快活さは人間の精神に弾力性を与える
  • 行動でも思考でも反復こそが力である
  • 楽天性を育て上げる教育
  • 礼儀作法には金がかからない。しかも礼をつくすだけで何でも手に入る

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