2010年12月11日土曜日

今井むつみ「ことばと思考」

ことば、言語、母語、その違いによって人の思考、物事の捉え方に違いがあるのか。色や助数詞、左右、時間、文法上の性、いくつかの視点でわかりやすく述べてあります。

「ことば」を話さない赤ちゃんを使った実験は興味深かったです。この時期のコミュニケーションは重要ですね。

普段、こどもと接していると、こちら(親)が発することばに、判断や見方が影響される様子、引きずられる様子がよくわかります。言い方ひとつって感じです。いろんなことばを吸収し、その使い手となってほしいですね。

ことばと思考 (岩波新書)ことばと思考 (岩波新書)
今井 むつみ

岩波書店 2010-10-21
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<目次>
序章 ことばから見る世界—言語と思考
第1章 言語は世界を切り分ける—その多様性
第2章 言語が異なれば、認識も異なるか
第3章 言語の普遍性を探る
第4章 子どもの思考はどう発達するか—ことばを学ぶなかで
第5章 ことばは認識にどう影響するか
終章 言語と思考—その関わり方の解明へ

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