2008年6月25日水曜日
マルグリット・デュラス「太平洋の防波堤」
1950年の作品ですが、舞台は1930年代のプノンペン近郊の町。植民地独特の階級社会のどこに属するかでその土地での人生が決まってしまう時代です。数々の失敗に翻弄され打ちのめされた母親と二人の子供ジョゼフとシュザンヌの物語というんでしょうか。狩り、車、バンガロー、熱帯林、港、アルコール、ダイヤモンド、セックス、死、etc、生きている実感を追い求めていくジョゼフとシュザンヌが大変魅力的です。
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