2010年10月23日土曜日

P.F.ドラッカー「プロフェッショナルの条件ーいかに成果をあげ、成長するか」

遅まきながら。これまた2年くらい前に購入し、積んであったものをようやく。

編訳者あとがきにあるように、この本はドラッカーの著作から、個人の生き方、働き方に関わる精髄を抜粋、編集したものです。


・自由で責任ある社会における一人ひとりの人間の位置づけと役割と尊厳

・社会の機関としてだけでなく、一人ひとりの人間の成果と貢献と自己実現のための道具としての組織の機能


ドラッガーの世界では、すべての鍵は一人ひとりの人間です。


付箋をはったところのメモを残します。


プロフェッショナルの条件―いかに成果をあげ、成長するか (はじめて読むドラッカー (自己実現編))プロフェッショナルの条件―いかに成果をあげ、成長するか (はじめて読むドラッカー (自己実現編))
P・F. ドラッカー Peter F. Drucker 上田 惇生

ダイヤモンド社 2000-07
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<目次>
日本の読者へ

はじめに

Part1 いま世界に何が起こっているか

第1章 ポスト資本主義社会への転換
第2章 新しい社会の主役は誰か

Part2 働くことの意味が変わった

第1章 生産性をいかにして高めるか
第2章 なぜ成果があがらないのか
第3章 貢献を重視する

Part3 自らをマネジメントする

第1章 私の人生を変えた七つの経験
第2章 自らの強みを知る
第3章 時間を管理する
第4章 もっとも重要なことに集中せよ

Part4  意思決定のための基礎知識

第1章 意思決定の秘訣
第2章 優れたコミュニケーションとは何か
第3章 情報と組織
第4章 仕事としてのリーダーシップ
第5章 人の強みを生かす
第6章 イノベーションの原理と方法

Part5 自己実現への挑戦

第1章 人生をマネジメントする
第2章“教育ある人間”が社会をつくる
第3章 何によって憶えられたいか

付章 eコマースが意味するもの―IT革命の先に何があるか

編訳者あとがき

ピーター・F・ドラッカー著作目録


  • 知識が単なるいくつかの資源のうちの一つではなく、資源の中核になったという事実によってわれわれの社会はポスト資本主義社会となる。この事実は、社会の構造を根本から変える。
  • 個々の専門知識はそれだけでは何も生まない。他の専門知識と結合して、初めて生産的な存在となる。知識社会が組織社会となるのはそのためである。
  • 組織社会がいかなる緊張と課題に直面するか。安定を求めるコミュニティと変化を求める組織の間の緊張であり、また個人と組織の間の緊張であり、両者の間の責任の関係である。
  • 組織は、従業員、環境、顧客、その他何者に対してであれ、自らが与える影響について間違いなく責任がある。これが組織の社会的責任の原則である。
  • 知識労働の生産性の向上を図る場合にまず問うべきは、「何が目的か。何を実現しようとしているか。なぜそれを行うか」である
  • 知識労働については、働く人たちとのパートナーシップは唯一の方法であって、他の方法はまったく機能しない。
  • 教えるときにもっとも学ぶ
  • 知力や想像力や知識はあくまでも基礎的な資質。成果の限界を設定するだけ。
  • 考えることこそ、知識労働者に固有の仕事。考えることが、なすべき仕事の始まり。その動機づけは、成果をあげること
  • 知識労働者は意思決定をしなげればならない。自らの貢献について責任を負わなければならない。仕事の目標や基準や貢献は自らの手の中にある。
  • 成果をあげる人たちは、その気性や能力、仕事や仕事の方法、性格や知識や関心において千差万別。共通点は、なすべきことをなし遂げる能力をもっていたことだけ
  • 成果をあげることは一つの習慣。習慣的な能力の集積
  • 「どのような貢献ができるか」を自問することは、自らの仕事の可能性を追求すること
  • 自らの仕事や人との関係において、貢献に焦点をあわせることにより、初めてよい人間関係がもてる。
  • 7つの経験の一つ 定期的に検証と反省を行う 編集長の教訓
  • 新しい任務が要求するもの、新しい挑戦、仕事、課題において重要なことに集中すること
  • 努力を続けることこそ、老いることなく成熟するコツ/神々が見ている、真摯さ、誇りを持ち完全を求める/継続学習/自らの仕事ぶりの評価を仕事そのものの中に組み込む/自らの強みを知る/新しい仕事が要求するものを考える
  • 一人ひとりの人間んの啓発は本人の責任としなければならない。配属の責任も、本人の責任としなければならない。さもなければ、今日のように長い期間働くようになった時代において、知識労働者がいつまでも成果を上げ、生産的であり続け、成長し続けることは到底望み得ない。
  • 何が正しいかを考える
  • 決定は、最初の段階から行動への取り組みをその中に組み込んでおかなければ、成果はあがらない。
  • 同じ事実を違ったように見ていることをたがいに知ること自体が、価値あるコミュニケーション
  • 効果的なリーダーシップの基礎とは、組織の使命を考え抜き、それを目に見える形で明確に定義し、確率することである。リーダーとは、目標を定め、優先順位を決め、基準を定め、それを維持する者である。
  • リーダーの言うことが真意であると確信をもてること。真摯さに対する確信。リーダーが公言する信念とその行動は一致しなければならない。
  • 人に成果をあげさせるためには、「自分とうまくやっていけるか」を考えてはならない。「どのような貢献ができるか」を問わなければならない。「何ができないか」を考えてもならない。「何を非常によくできるか」を考えなければならない。
  • イノベーションのための7つの機会/予期せぬこと、ギャップ、ニーズ、構造の変化、人口の変化、認識の変化、新知識の獲得
  • 自らの成長に責任をもつの者はその人自身であって上司ではない。誰もが自らに対し、「組織と自らを成長させるためには何に集中すべきか」を問わなければならない。
  • 成長の鍵は、責任である、自らに責任をもたせることである。
  • 自らの仕事をし、自らのキャリアを決めていくのは自分である。自らの得るべきところを知るのは自分である。組織への貢献において、自らに高い要求を課すのも自分である。飽きることを自らに許さないよう、予防策を講ずるのも自分である、仕事を心躍るものにするのも自分である。
 

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