2010年8月31日火曜日

映画「ようこそ、アムステルダム国立美術館へ」

 



先日見た映画を書いておくのを忘れていました。ドキュメンタリーです。

2004年に始まった美術館の改築工事。

館長、学芸員、建築家は理想の美術館完成をめざし力を注ぎますが、そこに立ちはだかる様々な困難。

サイクリスト協会や地域の地区委員会から申し立てられた自転車通路の確保、増築施設を巡る建築計画の七転八倒、市民団体や政府・行政の口出し、新規となる20世紀美術スペース構想の苦難、建築確認をとるまでの長い道のり、入札の不調、スケジュールの延長、館長の退職、、、

これが民主主義なのか?と建築家や館長が嘆いていました。個々人が理想を求めて作り上げようとする努力も、それぞれが口をはさみ、介入していくことで生まれるのは妥協の産物。

政治の舞台や、組織ではよくあることかもしれません。「理想」の共有がないと結局はばらばらですからね。

関係者の熱意が薄れていく様子が印象的です。なんとかしなくちゃ!

昔、こんな感じの仕事に関わったことがあるので関係諸氏の気持ちがよくわかります(笑)


現在も工事中のようです。


■オランダ政府観光局 国立博物館のページ

Rijksmuseum Amsterdam

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