「世界を知る」とは、断片的だった知識が、さまざまな相関を見いだすことによってスパークして結びつき、全体的な知性へと変化していく過程
世界を知れば知るほど、世界が不条理に満ちていることが見えてくるはずだ。その不条理に対する怒り、問題意識が、戦慄するがごとく胸にこみ上げてくるようでなければ、人間としての知とは呼べない。
マージナルマン
世界を知る力 (PHP新書) 寺島 実郎 PHP研究所 2009-12-16 売り上げランキング : 12020 おすすめ平均 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
<目次>
第1章 時空を超える視界—自らの固定観念から脱却するということ
戦後という特殊な時空間—アメリカを通じてしか世界を見なくなった戦後日本人
ロシアという視界
ユーラシアとの宿縁
悠久たる時の流れを歪めた戦後六〇年)
第2章 相関という知—ネットワークのなかで考える
ネットワーク型の視界をもつ
大中華圏
ユニオンジャックの矢
ユダヤネットワーク
情報技術革命のもつ意味
分散型ネットワーク社会へ
第3章 世界潮流を映す日本の戦後—そして、今われわれが立つところ
二〇〇九年夏、自民党大敗の意味
米中関係—戦後日本の死角
日本は「分散型ネットワーク革命」に耐えられるか
「友愛」なる概念の現代性
第4章 世界を知る力—知を志す覚悟
0 件のコメント:
コメントを投稿