2010年6月3日木曜日

山崎将志「残念な人の思考法」


ここでいう「残念な人」とは、結果がでない人、プライオリティ付けの「正否」「適否」を見誤る人。表題にひかれて読みました。ちょっとドキッとします・

システムづくり、車のセールス、王将の実行力など、いくつかの具体例を絡めながら、日ごろの仕事ではつい忘れがちなポイントを丁寧に説明してくれています。言葉の力、書くことの重要性を改めて感じましたね。

残念な人の思考法(日経プレミアシリーズ)残念な人の思考法(日経プレミアシリーズ)

日本経済新聞出版社 2010-04-09
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<目次>(一部)
プロローグ なぜ残念なのか

能力も、やる気もある「残念な人」/働いても働いても結果が今ひとつなのはなぜ?/残念な人≒「もったいない人」/仕事の成果=プライオリティ(の正しさ)×能力×やる気 

1章 残念な人はつくられる

「ボタンを押すとエンジンがかかる」のが本当によいのか/使えないシステム」の陰に「使えない人間」がいる/システム化×「思考停止」=残念なトラブル/世の中の雰囲気に左右されがちな仕事のスタンス

2章 二流は掛け算で考え、一流は割り算で考える

行列ができてしまう残念な店/効率の悪い仕事を"拝見"/ボトルネックは「パスタ鍋」にあった/労働力を投入すること=仕事ではない/「見える化」は、言うは易し、行うは難し/普通の人が頑張ればできる「仕組み」が大切

3章 残念な人は「塗り絵」ができない

残念なビジネスパーソンは、タイミングでまず蹟く/「会うと得する」人は誰も断れない/コールの見えない話し方をすると残念なヤツだと思われる/仕事において「図々しさ」は善である/問題に集中するな、機会に集中せよ

4章 機能だけを磨いても二階には上がれない

任せ「られ」ない人に共通する思考パターンとは/共有すべきは「考え方」と「前提条件」/まずは役を演じる。「自分らしさ」を付け加えるのはその次/成功のモトは成功である

5章 人生を残念にしないためのプライオリティ

カレーの中で不動の地位を保つ存在とは何か/「肉」と「玉ねぎ」の両方を同時には選べない/やりたいことは「やりたくないこと」から見えてくる/なぜ人生にはプライオリティ思考が必要か

おわりに

  • 部下に仕事を頼むときは、単に汗をかくだけの仕事を頼んではいけない。
  • 受け手にとっては少なくとも2割は創意工夫の余地があるように、できれば5割くらいは新しいスキルが身につくように依頼するのがマネジメントが留意するべき、人材育成と業績のバランスをとった仕事の頼み方
  • 正しいプライオリティ付けでモノゴトを進めれば、効率的である。適切なプライオリティ付けでモノゴトを進めれば、その状況においてベストな結果が出る
  • 自分の手に届く範囲で工夫して改善できる領域がなくなってしまうことで、やる気をなくしてしまう
  • 「作り出す仕事」と「こなす仕事」の二極化
  • 「こなす仕事」をやる人の割合が増える:マネジャーにとっては、仕事の目的、意味を伝える力がこれまで以上に重要
  • 経営とは「実行する」こと
  • PREP法:結論を示し(Point)、理由を述べ(Reason)、具体例を述べ相手を納得へ導き(Example)、再度結論を示す(Point)
  • 共有すべきは「考え方」と「前提条件」
  • まずは役を演じる。「自分らしさ」を付け加えるのはその次
  • 行動特性インタビュー
  • 今の仕事で成果を出す、成果を出す行動様式を持っていることが、次の仕事で成果を出すために必要だ
  • 文字という形ができて、はじめて考えは具体化する
  • 「紙に書く」ことのパワー
  • 目標を実現するためにはいかにやらないことを決めるかの重要性
  • 「意識がどうなると成功したか」という定義自体がまず不可能。意識は目に見えない。だから効果が測定できない
  • SMARTの法則:具体的である(Specific)、測定可能である(Measurable)、納得している(Agreed)、実現可能である(Realistic)、今やるべきことである、または期限がある(Timely)
  • プライオリティは状況依存的であり、相対的なものである

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